「日本のアイデンティティを持った、日本人らしくないサウンド」
現在の日本のミュージック・シーンは、彼等を受け入れないだろう・・・
彼等の奏でるサウンドを初めて耳にした時、私はそのように思ったのである。それは日本人にではなく、むしろ外国人をターゲットとしたものだと感じたからだ。彼等はいわゆる“UNDER GROUND”という立場にいながらも、常に一歩先の世界を視野に入れて活動している。その頑固なまでのスピリットと洗練されたサウンド、そしてテクニックはワールドクラスへの可能性を感じさせるのだ。現に、彼等は2001年のN.Y. 同時多発テロの約1ヶ月後にクイーンズでライブを行い、前座とはいえど本場の N.Y. キッズ達を湧かせたという事実がある以上、私の書いていることがけっして過剰表現ではないことが証明されている。
彼等は普段、日本のストリート・シーンについて、あまり多くを口にすることはない(口下手なところもあるだろう)。私がそういったことを彼等に尋ねても「自分達のサウンドの追求しか考えていない」というような答えが返ってくるだけだ。彼等の真のメッセージはサウンドという形で表現されているのだろうと私は思う。最初に私は“日本では受け入れられない”と書いたが、“今はまだ”というニュアンスが正しいだろう。彼等のサウンドには海外の匂いだけでなく、そこに「和」のエッセンスも上手く融合させているからだ。日本アイデンティティを持った、日本人らしくないサウンド。まさに「Japanese Queens Beat Down Style」と言えるだろう。
Comment by Dai Nishimura
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